有馬四十八滝

2007年02月03日



兵庫県神戸市有馬町
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仏の顔も三度まで
 百間滝、七曲滝は雄大な氷瀑ではあるが三度も見たいとは思わない。
これまでは白石滝止まりだったので、その奥にあると言う白龍滝が見たく、
三度目の有馬四十八滝行きとなる。下山は六甲有馬R・Wに乗って手抜きを
するつもり。
R・W駅駐車場を出発
 昨日の寒波で有馬附近の積雪が心配されたが、標高の高いR・W駐車場附近の道路には積雪は残っていた。最近は潔くなり、600円のR・W駅駐車場に車を
停めて9時30分に林道を歩き始める。
白石滝へ
 18分も歩けば湯槽出合いに着き、紅葉道側に進路を取る。
32分で白石滝に着く。七曲滝へ行くハイカーは多いが、白石滝側の道には雪面に足跡が無く、誰も来ていない。ここから先は未知の世界で登山道がどこを通っているのか判らない。白石滝の周辺を見ても簡便な地図があるだけで、登山道を示す表示は何もない。取敢えず右手の斜面を登ってみる。
白龍滝へ
 少し登るとどこから始まっているのか判らないが登山道に出た。誰も通っていない道はササに雪が載っており、雪祓いをやりながらの歩きとなるので時間が掛かる。白石滝を巻いて沢に下りて、沢沿いに進んで行くとゴルジェが多くなってくる。通過に難しい箇所は無く、面白く歩いて行ける。
1時間丁度で白龍滝に着く。大した滝では無いが白龍滝を乗り越えることは出来ず、この先、どう進んで良いのか判らない。
乗り越え困難な堰堤が次々現れる
 六甲山なら登って行けばドライブウエイに出るであろうと、沢をどんどん登ることにするが、行く手に大きな砂防ダムの堰堤が立ち塞がる。薮扱きで巻いて登ると又、堰堤が現われる。上流に行くに従い沢の薮も酷くなり、堰堤横斜面も登りが段々困難になってくる。枝沢があると乗りこせそうな堰堤がある側を撰んでいたので、ととや道に出るはずの方向を外してしまった様だ。
落葉に雪が載り滑り易い堰堤横を登ると、行く先にはまだ二つの堰堤が並んでおり、薮が酷くなってきたので引き返し、違う沢に入ることにした。
尾根筋に登ってみる
 困難な堰堤越えが段々嫌になってきたので、尾根を目指して登ってみることにした。尾根に登り切るとささやかな登山道らしい踏み跡があったので辿って行くと六甲縦走路に出た。六甲最高峰が左手に見えるのでやはり沢を間違えて登った様だ。
予定通りR・Wで下山する
 六甲縦走路とドライブウエイとを歩いてR・W駅に向う。極楽茶屋の前で紅葉道を歩いて下りようかとも思ったが、R・Wに乗りたいとの気持ちが強く、駅まで行って料金980円のR・Wに乗る。R・Wから見る湯槽谷山、紅葉道、先ほどまで歩いていた白石谷を見るのも良いもんだ。

六甲有馬ロープウエイ駅の駐車場は既に多くの車が停まっていた。日陰には昨日の雪がまだ残っている。
30分一寸で白石滝に着く。七曲滝側には沢山のハイカーが向っていたが、白石滝側には誰も来ない。又、一人ぼっちか。ここから先へは行ったことが無く、周辺を見回しても登山道の表示が何も無い。
ゴルジュ【gorgeフランス】
(登山用語) 谷間が咽喉のどのように狭まった所。峡谷。

2月の有馬四十八滝はこちらから

大した滝ではないので夏なら強行突破をしたいところであるが、真冬のこの季節では巻くしかない。
右手の斜面をよじ登ると登山道に出た。どこから始まっているのかは下ってみないと判らない。道はササに雪が載ってズボンがビチョビチョになってしまう。
空は上天気、気温は2℃と低いが風が無く温かい感じがする。樹木に付いた雪がパラパラと落ちてくるので雪が降っている感じがする時がある。
巻いて滝の上流に出ると、積雪の為に踏み跡が判らなくなる。取敢えずは沢沿いに歩いてみる。
六甲山にも良い所があるんだ!の感じがする渓谷である。
夏には沢歩きも面白いかもしれない。
谷の両側が狭まりゴルジュと小さな滝が次々と現われる。通過に困難な箇所は無く楽しく歩ける。
ここからは右から巻いて滝上に出たいがテープのマーキングがまったく無く、どこから取り付いてよいのか判らない。
滝上に出て沢を歩いて行くと、前方に大きな堰堤が現われた。落ち葉の上に雪が載った滑り易い斜面を文字通りよじ登る。
”白龍滝”の右手の斜面をよじ登る。
引き返して左の沢に入り、乗り越し困難な堰堤にぶち当たる。この垂直の壁をこなすのに相当時間を使ってしまった。もう、ここは危なくて下れない。後は登り切るだけ。人が写っていないと困難度はまったく伝わらない。
”ととや道”に出るには左側と判っていたが、子枝沢に出ると越え易い堰堤を選んでしまい、右へ右へ入って行くが、薮扱きが激しくなり引き返す羽目になる。
堰堤越え、薮扱きに疲れてきたので、一か八かで左の斜面を登って尾根筋に出てみることにした。これが正解で尾根筋には薄いながら踏み跡が付いていた。但し、ササに付いた雪が多く、払いながらの歩きとなる。
何度か堰堤を越えていると、梯子の付いた堰堤が現われた。梯子があれば難なく堰堤越えが出来る。
六甲最高点より西に出たので完全に道間違いをしている。ととや道は最高峰の東側にある。
しばし、尾根道を登っていくと六甲縦走路に飛び出した。そこには何の表示も無く、登山道としては認知されていないのだろうか。
大したことは無いと言っても枝に咲く雪の花は綺麗なものだ。
天気が良いので多くのハイカーがかっ歩している。
縦走路の樹氷は昨日の雪が枝に付いているだけで樹氷らしさは無い。
エビの尻尾も見当たらない。
左側は湯槽谷山、この下が湯槽谷。かつて湯槽谷から頭上を通るR・Wを眺めたものだ。今、そのR・Wに乗っている。
R・Wに乗り、山を眺めながら今日の道間違いを反省する。
六甲山系
ありましじゅうはちたき
兵庫100山
日本の滝百選』  六甲山系の氷瀑巡りを行なう。
ゴルジュ帯を抜けると1時間丁度で”白龍滝”に着く。
滝名の表示は何も無いが距離と滝姿から白龍滝に間違い
ないと思う。
12分間の空中散歩で\980は高いと思うが、R・Wに乗れば駐車場代\620が無料になる。
登りはやけに時間が掛かったが、下りはR・Wを使ったのでトータル3時間半で終えることが出来た。
激しい薮扱きをしている時に枝の跳ね返りでメガネを飛ばされてしまった。間違って踏まない様に慎重にメガネを探すが、どの方向に飛んだかも判らず見付からない。メガネを探すのにメガネが欲しいとバカなことを考えながら、時間を掛けて雪に埋まれたメガネを探すことが出来た。